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急逝した友人。(09/07)  

台風の影響で、雨が朝から断続的に降り続いている。
テレビは「台風一色」だ。
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(画面はCX「とくダネ!」より)
もろ関東じゃん。昼過ぎには止むというが、私は9時過ぎには家を
出なければならない。
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仕方が無い、近くのコンビニで昼食を調達し、明治通りに出たら
タクシーを拾おう。この時間ならワンメーターで濡れすに行ける。
と、家を出てちょっと歩いたらずぶ濡れに。ショップの軒先で雨宿り。
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しかし、ちょうどそこにタクシー登場。早速止めて乗り込む。
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窓の景色はぐちゃぐちゃ。5分も走れば朝日ニュースター着。
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エントランスには「土のう」が。災害気分満点だ。しかし
そんなことは言って居れない。すでに被害が各所で出ている。
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夜勤明けのイワタアナが喫煙コーナーでけだるそうに煙草を
ふかしていた。今日の2時過ぎに関東に上陸した台風9号のおかげで
画面の気象警報は出さなきゃならないわ、定時ニュースの対応は
あるわで、休み暇がなかったそうである。そりゃそーだわねー。
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今日は台風一色だ。情報も「台風本記」「被害まとめ」「交通情報」と
分かれて記事になるし、映像も形をつけやすい。
11時、12時とほぼ同じ形で行くことにして、11時ニュースを終え、
12時ニュースの仕込みも終わり、さあそろそろ・・・。
と思っていたら携帯が鳴った。長崎時代の知り合いだ。「なんだろう」
多分すぐ終わる話に違いない。と思って出たら、様子がおかしい。

「ヨシムラちゃん、落ち着いて聞いてよ」

私はてっきり以前勤めていた会社がとうとう潰れたのかと思った。
しかし、その電話はもっと深刻な内容だった。

私と同い年で、長崎時代に公私共に付き合いのあった仲のよかった
友人(業界関係者)が亡くなった。しかもすでに密葬も済ませて
あるらしい。との話。

12時ニュースは数分後に迫っている。意識が宙に浮いたまま。。。
というのは、このような状態のことを言うのだろう。
とにかくOAを終えて、彼の勤務先に電話する。自分と同い年の
カメラマンがいるはずだ。

挨拶もそこそこに聞いた。「○○ちゃん、死んだって本当なの?」
本当だった。今日付けの死亡広告欄に掲載されたそうだ。

・・・やりきれない。。。
・・・いいヤツだった。心を許して何でも話せるヤツだった。
自分が酷い目にあって八方ふさがりのとき、彼の父親(当時彼の会社の
社長であり父だった)とともに、私の見方になってくれた。

良く一緒に飲みに行った。良く一緒に昼飯を食った。
そして、良く一緒に仕事を、した。
自分の父親が一代で興した会社を継いで社長になったのが数年前。
「50周年記念で映像を制作するからぜひナレーションをして欲しい」
「おぅ。いいよ。手弁当でやるさ」と話していたが、叶わず。

こっちにも来てくれた。こっちでも飲んだ。
「仕事で来るときは寄れよ。」「うん、わかった、またね」
もう二度と彼と飲むことはできない。

彼と最後に話したのは、去年の秋だったろうか。
近況報告で「最近どぉ?」という取り留めの無い会話をしたのが
最後となってしまった。

聞けば9月3日になくなったそうだ。私の誕生日。私は妻と千葉・舞浜
のホテルに宿泊し9月3日の夜を迎えた。
そして翌日の3日は、妻の妊娠が確定した日でもある。

思えば、3日の未明、前の晩にかなり飲んでいたにもかかわらず、
私は何度も起きている。というか起こされたのだろう。
良く眠っている妻の寝顔を見ながら、何で俺は眠れないのか。
と思っていたが、その時間、彼はかなり苦しんでいたに違いない。

悲しいが自分はまだ仕事中だ。やることが思いっきりある。
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「7days」、14時ニュース、15時からの「速報!!記者会見」
生きていて当然。と思っている人間が死んだと聞かされたとき、
人というのはこんな感じになるのだということが分かった。
自分であって自分でない。でも。仕事はきっちりやっているのだ。
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18時ニュースまで終えて、歩いて帰宅。
台風一過の空がやけにまぶしい。
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次のスタジオへ、車で出直す。
移動中の車中から亡くなった彼の父親へ電話。
最初は私が分からなかったらしいが、すぐに「吉村さん?吉村さん。」
・・・あとは言葉にならなかった。

息子に先立たれた父親の気持ちはいかばかりか。
近々伺うことを伝える。伺ってもいいですかとたずねると、父親は、
「ぜひお会いしたい・・・息子の分まで頑張って生きます」
こちらは、もう何も言うことができなかった。
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スピードチャンネルの仕事もいつもどおりに終了。
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仕事終わりで遅い夕食。その後、仕事終わりの妻を迎えに行って帰宅。
ビールを飲みながら考え考えブログを書いている。

なんで死んだの?そんなにつらいことがあったのか。
「生きる」という選択肢は残されていなかったのか。

どんな思いで独り死んでいったのか。

生きていくことは、つらいことだ。
でも、そのつらさを乗り越えなければ楽しさは来ない。
乗り越えられるから生きるのだ。

できれば平均寿命に達したあたりで「死んだんだって?」
という会話をしたかった。
働き盛りの今の年代で「死んだ」という会話は酷だ

彼とは離れていてもいい友人関係だった。年齢を重ねると、
人間、心を開くことができる友人は簡単にはできない。
でも、彼は私の「親しい友人」だった。

なぜだ。
残念でならない。親しい友人に合掌。
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