色々と物思ふ。（11/14）
2008/11/14 Fri. 22:30 [edit]
ルーティーンな金曜日。最近スーツやジャケットを着て仕事に臨む
事が増えたが、金曜日は何はなくともスーツ姿だ。
我が子よ、行ってくるニョ。
いつも通る通勤路にも、何かしら発見がある。
アメリカ版の「ユニクロ」ともいうべき「H&M」の原宿にある店舗は、
オープン前から長蛇の列だ。
そこまでして買わなきゃいかん物が置いてあるのかね。
（東京都の石原知事風に言うとしっくり来る）
さて、局に着いた。秋冬物のスーツだが、歩くとちょっと汗ばむ。
いつものように1250ニュースから仕込もう。
毎日毎日色んな出来事が起こるものだ。1250はこうした。
1・生後3ヶ月一時意識不明 乳児虐待 父親を逮捕
2・南米サンパウロ 邦人女性変死 殺害か
3・「麻生提案」携え・・・首相 ワシントン到着
4・定額給付金 非課税特例法提出へ
5・空幕公表せず 空将補 セクハラで「更迭」
6・農水省 基準値5倍の汚染米放置
7・ゴミ収集車横転 助手席男性死亡 運転手逮捕
8・みずほFG 72％減益 3000億円増資へ
・・・となった。
表はいい天気だ。日差しもある。こんな日はどこかへ行きたいなー。
などと思いながら、窓の外を見やるのだ。
窓には、この辺りが準防火地域のため網が張ってある。
軟禁された気分。。。
とにかくいつものように1355ニュースまで終えて、昼食だ。
きょうはなんだろう。。。
先日妻の両親が上京した折に色々お土産を持ってきてくれていた。
それがメニューになっているようだ。
豚の角煮に、ちくわ、そして卵焼き、妻の母手作りの栗の甘露煮。
きょうは妻の出身地にちなんだメニューのようだ。
ありがたく、感謝して、でも急いで食べるのだ。次は番組。。。
どこかの昼のワイドショーで、嫌がらせ「死ね」メールを
何千回も送りつけていた人物が逮捕されたと言うような話題を
取り上げていた。
私もありますよ。「怨」と書かれた手紙などをごく近い人間から
何度ももらったことが。完全に犯罪だよね。こちらは敢えて問題に
しなかったが、いま詳細を明らかにしたら、結構大変なことになる
かも知れないなー。などと「その局」の画面を見て思う。
さて、いつものようにスタンバイ完了。90分一本勝負の生放送だ。
OA中にも多少の時間が出来る。閣僚の会見が長めだと、その間
新聞などを読んで過ごす。
きょうは随分気になる記事を見つけた。
「派遣の行方」と言うタイトル。
私たちはこの局で「アナウンサー」と言われているが、雇用関係は
直接雇用ではない。ひろーい意味では「派遣」と言えない事もない
かも知れないが、微妙なところだ。
しかし、職能については、派遣と同じことが言えると思う。
記事にはこうあった。。。
「スキルより安さ求められ」
まさに現在の職業全般の雇用の状況を言い当てている。
スキルなどどうでもいいのだ。安くやってもらえれば。
そんな声は、さまざまな業種でよく聞かれる。
たいていの場合「安い」のは、何らかの「理由」や「犠牲」があるから、
安い、あるいは、安くせざるを得ないのだ。
ただ単に「安い」だけなら、多くの場合、そこには必ず何らかの
「難」があると思う。物事には「適正価格」が必ず存在するからだ。
人は安くても質が悪ければ2度と買わない。
（私たちの商売の場合「使ってくれない」）
派遣などの場合、ある程度のスキルを持っていて、請い請われて
「低価格」で業務をやっているのであれば、雇用側は「誠意」で
応えなければいけないと思う。
お願いするときだけ「低身低頭」で、それ以外は「上から目線」と
いうことが、かなり多い気がする。
しかもそんなこと続けていれば、どこかで必ずしわ寄せが来ることを、
企業側はわかっていない。
もっとも、我々のような仕事はこのほかにも「寄る年波」と言う
問題もある。50も60にもなって、20代のスタッフに混じって、
今と同じようなことを、今と同じ状況の中で、果たしてやれるかどうか
ということも考えなければならない。
特殊なケースを除いて、単にニュースを読むだけならば、
おっさんおばさんより、若い人材のほうがいい。
これもまた、事実かもしれない。
かつての私のようなプロパーは別にして、派遣にしろ、契約にしろ、
雇用側から一方的に「いついつでおしまいですよ」と言われれば
黙って従うほかに選択の余地は残されていないのだ。
いつだったか、テレビ東京の番組で「アルバイトをクビ」になったから
といって、労組問題にして云々。。。と言う問題を取り上げていたが、
社員とアルバイトの待遇が同じとしたら、それは変な話だろう。
と思わざるを得ない。バイトが嫌なら、プロパーになるべきなのだ。
もっとも、現在は「就職氷河期」で、内定さえ取り消されてしまう
状況のようだが。
「ここは自分の立場をわきまえて強く生きて」と言うほかない。
自分にもだ。
なんせ、ここ数年の私のテーマは、具体的な金額はここには
書かないが 「小銭を拾おう」 なのだ。
別に道端に落ちている小銭を拾って歩こうと言うのではない。
金額が安い仕事でも、丹念に拾って行こうということなのだ。
「1万円の仕事でも、100回やれば100万円」
私の座右の銘みたいになってきつつある。。。
さて、こんな話題がスポーツ紙に。。。
TBSの看板ニュースのひとつ「NEWS23」が来年3月で
終了するらしい。TBSは4月から18時から20時で「ニュース番組」を
立ち上げるらしいが、私にも何かしら回ってくるだろうか。
いや、変な色気を出すのは止めておこう。
期待してもロクなことがなかったが、所属先には踏ん張って欲しい
ところだ。ところで、先日亡くなった「筑紫哲也氏」の記事が自身が
出身の朝日新聞に掲載されていた。
（朝日新聞11/14夕刊より）
テレビ報道、新聞報道と言う言い方をされるが、
テレビは一瞬（とばかりは言えないが）、新聞は地道に・・・。
と言うイメージがある。
筑紫氏は、その両方を併せ持ったキャラクターだった。
なくなった後の各局の報道のされ方を見てもそうだ。
日本のジャーナリストの死にこれほどの時間を割いたことが
これまであっただろうか。
私のようなものは、足元にも及ばない人物だが、やっていることの
基本は同じだ。だからこそ、その姿勢を目標にしてきた部分もある。
素人のようだが、筑紫氏がいつもテレビに出ているのが「当然」
と言う感覚もあったし、病気療養で番組を離れても、「生きて」いれば
折に触れ出演はするだろう。と言う考えもあった。
使い古された表現で恐縮だが、どんな人にも「死」は訪れる。
このところの「昭和ブーム」の一方で、次々に「昭和」が消えている。
筑紫氏もまた「大きな昭和」だった。
番組を進行しながら一方でそんなことを思う。
遅ればせながら、筑紫氏に合掌。
OAが終わってその足で事務所入り。
雑用を片付けて帰宅。20時過ぎだ。
我が子の顔を見て、遅めの夕食をとって、
きょうあった出来事を妻と話して晩酌して。。。
いつものように夜は更けてゆく。
色々なことを想った一日だった。
事が増えたが、金曜日は何はなくともスーツ姿だ。
我が子よ、行ってくるニョ。
いつも通る通勤路にも、何かしら発見がある。
アメリカ版の「ユニクロ」ともいうべき「H&M」の原宿にある店舗は、
オープン前から長蛇の列だ。
そこまでして買わなきゃいかん物が置いてあるのかね。
（東京都の石原知事風に言うとしっくり来る）
さて、局に着いた。秋冬物のスーツだが、歩くとちょっと汗ばむ。
いつものように1250ニュースから仕込もう。
毎日毎日色んな出来事が起こるものだ。1250はこうした。
1・生後3ヶ月一時意識不明 乳児虐待 父親を逮捕
2・南米サンパウロ 邦人女性変死 殺害か
3・「麻生提案」携え・・・首相 ワシントン到着
4・定額給付金 非課税特例法提出へ
5・空幕公表せず 空将補 セクハラで「更迭」
6・農水省 基準値5倍の汚染米放置
7・ゴミ収集車横転 助手席男性死亡 運転手逮捕
8・みずほFG 72％減益 3000億円増資へ
・・・となった。
表はいい天気だ。日差しもある。こんな日はどこかへ行きたいなー。
などと思いながら、窓の外を見やるのだ。
窓には、この辺りが準防火地域のため網が張ってある。
軟禁された気分。。。
とにかくいつものように1355ニュースまで終えて、昼食だ。
きょうはなんだろう。。。
先日妻の両親が上京した折に色々お土産を持ってきてくれていた。
それがメニューになっているようだ。
豚の角煮に、ちくわ、そして卵焼き、妻の母手作りの栗の甘露煮。
きょうは妻の出身地にちなんだメニューのようだ。
ありがたく、感謝して、でも急いで食べるのだ。次は番組。。。
どこかの昼のワイドショーで、嫌がらせ「死ね」メールを
何千回も送りつけていた人物が逮捕されたと言うような話題を
取り上げていた。
私もありますよ。「怨」と書かれた手紙などをごく近い人間から
何度ももらったことが。完全に犯罪だよね。こちらは敢えて問題に
しなかったが、いま詳細を明らかにしたら、結構大変なことになる
かも知れないなー。などと「その局」の画面を見て思う。
さて、いつものようにスタンバイ完了。90分一本勝負の生放送だ。
OA中にも多少の時間が出来る。閣僚の会見が長めだと、その間
新聞などを読んで過ごす。
きょうは随分気になる記事を見つけた。
「派遣の行方」と言うタイトル。
私たちはこの局で「アナウンサー」と言われているが、雇用関係は
直接雇用ではない。ひろーい意味では「派遣」と言えない事もない
かも知れないが、微妙なところだ。
しかし、職能については、派遣と同じことが言えると思う。
記事にはこうあった。。。
「スキルより安さ求められ」
まさに現在の職業全般の雇用の状況を言い当てている。
スキルなどどうでもいいのだ。安くやってもらえれば。
そんな声は、さまざまな業種でよく聞かれる。
たいていの場合「安い」のは、何らかの「理由」や「犠牲」があるから、
安い、あるいは、安くせざるを得ないのだ。
ただ単に「安い」だけなら、多くの場合、そこには必ず何らかの
「難」があると思う。物事には「適正価格」が必ず存在するからだ。
人は安くても質が悪ければ2度と買わない。
（私たちの商売の場合「使ってくれない」）
派遣などの場合、ある程度のスキルを持っていて、請い請われて
「低価格」で業務をやっているのであれば、雇用側は「誠意」で
応えなければいけないと思う。
お願いするときだけ「低身低頭」で、それ以外は「上から目線」と
いうことが、かなり多い気がする。
しかもそんなこと続けていれば、どこかで必ずしわ寄せが来ることを、
企業側はわかっていない。
もっとも、我々のような仕事はこのほかにも「寄る年波」と言う
問題もある。50も60にもなって、20代のスタッフに混じって、
今と同じようなことを、今と同じ状況の中で、果たしてやれるかどうか
ということも考えなければならない。
特殊なケースを除いて、単にニュースを読むだけならば、
おっさんおばさんより、若い人材のほうがいい。
これもまた、事実かもしれない。
かつての私のようなプロパーは別にして、派遣にしろ、契約にしろ、
雇用側から一方的に「いついつでおしまいですよ」と言われれば
黙って従うほかに選択の余地は残されていないのだ。
いつだったか、テレビ東京の番組で「アルバイトをクビ」になったから
といって、労組問題にして云々。。。と言う問題を取り上げていたが、
社員とアルバイトの待遇が同じとしたら、それは変な話だろう。
と思わざるを得ない。バイトが嫌なら、プロパーになるべきなのだ。
もっとも、現在は「就職氷河期」で、内定さえ取り消されてしまう
状況のようだが。
「ここは自分の立場をわきまえて強く生きて」と言うほかない。
自分にもだ。
なんせ、ここ数年の私のテーマは、具体的な金額はここには
書かないが 「小銭を拾おう」 なのだ。
別に道端に落ちている小銭を拾って歩こうと言うのではない。
金額が安い仕事でも、丹念に拾って行こうということなのだ。
「1万円の仕事でも、100回やれば100万円」
私の座右の銘みたいになってきつつある。。。
さて、こんな話題がスポーツ紙に。。。
TBSの看板ニュースのひとつ「NEWS23」が来年3月で
終了するらしい。TBSは4月から18時から20時で「ニュース番組」を
立ち上げるらしいが、私にも何かしら回ってくるだろうか。
いや、変な色気を出すのは止めておこう。
期待してもロクなことがなかったが、所属先には踏ん張って欲しい
ところだ。ところで、先日亡くなった「筑紫哲也氏」の記事が自身が
出身の朝日新聞に掲載されていた。
（朝日新聞11/14夕刊より）テレビ報道、新聞報道と言う言い方をされるが、
テレビは一瞬（とばかりは言えないが）、新聞は地道に・・・。
と言うイメージがある。
筑紫氏は、その両方を併せ持ったキャラクターだった。
なくなった後の各局の報道のされ方を見てもそうだ。
日本のジャーナリストの死にこれほどの時間を割いたことが
これまであっただろうか。
私のようなものは、足元にも及ばない人物だが、やっていることの
基本は同じだ。だからこそ、その姿勢を目標にしてきた部分もある。
素人のようだが、筑紫氏がいつもテレビに出ているのが「当然」
と言う感覚もあったし、病気療養で番組を離れても、「生きて」いれば
折に触れ出演はするだろう。と言う考えもあった。
使い古された表現で恐縮だが、どんな人にも「死」は訪れる。
このところの「昭和ブーム」の一方で、次々に「昭和」が消えている。
筑紫氏もまた「大きな昭和」だった。
番組を進行しながら一方でそんなことを思う。
遅ればせながら、筑紫氏に合掌。
OAが終わってその足で事務所入り。
雑用を片付けて帰宅。20時過ぎだ。
我が子の顔を見て、遅めの夕食をとって、
きょうあった出来事を妻と話して晩酌して。。。
いつものように夜は更けてゆく。
色々なことを想った一日だった。
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