最低の、昼食。(11/05) 
2008/11/05 Wed. 23:00 [edit]
大きな出来事の前は、いつもそうだ。
一つ山を越えても、すぐに次の山が来る。
我が子はマイペース。当たり前だ、まだ生まれて半年。
さて、きょうもいつものように出勤だ。髪を切りたい。。。
事務所に入る直前、取引先の制作会社からメールが。
「来週月曜決まりそうな仕事が・・・」ウエルカムである。
事務所に入って、明日の原稿をチェックする。
明日は午後からあちこちラウンドしてスタジオワークだ。
昼前、西新宿のホテルのフレンチレストランのオダ氏から電話。
事情があって一時閉店を余儀なくされた店がやっと再会との由。
詳しいことは実際にお邪魔して話をすることにして、とにかく
予約を入れた。
その後、ヘアカットのカミヤ氏に電話、夕方以降で予約を取る。
このあたりでカットしておかないと、時間が取れない。
そのほか、作業をぼちぼちと。。。
さて、13時を過ぎたので、食事に出ようということにした。
行きたい店があったのだ。
テレビなどでも取り上げられていた所謂「チキンカツ」の店。
私が書いていることは、食べ物屋の評価とは違う次元だと思っている。
店の名誉のために店名は伏せるが、ここまで書けば都内の方は
「あーあそこか」とお分かりだろう。
結果からいうと「最低」だった。
ランチのピークを過ぎていたので待たずに座れたが、
「いらっしゃいませ」のひとこともなし。
やっと注文を済ませたものの、主人の機嫌が悪いらしい。
ある紳士風の客に「量はこれっぽっちしかないのか」と言われお冠だ。
「650円で何年もやってるんだからさー、量だって十分だと思うよ」
「もうあたしはやる気がしないよ」と、カツを揚げながら、同じ愚痴話を
何度も何度も繰り返すのだ。この段階でこのカツはすでに不味い。
客も客で、「量は十分だよ」「ここに来るのが楽しみなんだから」
と、主人を持ち上げるセリフのオンパレードだ。
なーんだ、こんな店だったのか。と私が思いかけたとき、
私より後に来た客の料理が出来上がり、出された。
当然、私はオーダーが通っているか心配になったので、主人に
「私のとり○つ、(注文)入ってますよね」と穏やかに尋ねた。
すると、主人は、私のことをキッと睨み付けてこう言い放ったのだ。
(ものすごくだるそうに)「今、出すよー」
そのあと「あたしは背中が痛いんだからさー」とものたまった。
背中が痛かろうがなんだろうが、そんなことは私には関係がない。
背中が痛いのなら治療に行けばいいし、安い値段で何十年も
やっているのがいやなら、値上げすればいい話だ。
一時期、「主人から怒られながら食べる店」と言うのが流行り、
テレビなどでも随分取り上げられたことがあったが、
怒られながら物を食うことほど、不味いものはない。
高齢の主人が都内のど真ん中で何十年もやってきたことは評価に
値する。風俗嬢やチンピラ風情が多い街で店を守るのは大変な苦労
があったことだろう。
しかし、その時間さえ埋めてしまえばなんでもオッケー的なマスコミの
「料理番組崩れ」に祭り上げられて、自分が偉くなったような気になり、
客を客として見られなくなっているような料理人は、その仕事を
続けてはいけないと私は思う。これは「メディアの罪」の部分でもある。
その料理人がどんなに年長でも老人でも関係ない。
こちらは客として金を払って食べに来ているのだ。
怒られに来ているのではない。
「これっぽっちしかないのか」と紳士風の客に言われ、
客のオーダーすら頭に入らないようであれば、
それはプロの仕事ではない。
サービス業は、「お客様第一」が基本中の基本だろう。
この店には、そのような空気が流れていなかった。
なにかささくれ立った、刺々しいものはあったが。
さて肝心な「とり○つ」だが、味などは語るに値しない。
家庭の主婦なら誰でもこれくらい作る。
それ以前の「人としてのレベル」が低い。
だがあそこまで人生を生きてきた人間に、
何を言っても始まらないのも事実だ。
私などは行くべきではない店だった。
夕方になってもまだ胸焼けが収まらない。
「名物に美味いものなし」なのか。
「○の少年」でこの店を紹介していた料理人は誰だったか。
胸焼けのまま、事務所からヘアカットへ向かう。
自宅近くの坂道はすごい人出だ。近所の神社の酉の市。
きょうは一の酉だった。例年行っているが今年はすっかり忘れていた。
二の酉か三の酉にでもいければいいが。。。
時間通りにヘアカット開始。担当のカミヤ氏も元気そうで何よりだ。
(いつもすいません。ブログに付き合ってもらって)
90分で髪は随分軽くなった。これで金曜のニュースもOKだ。
帰宅は21:00前だった。
明日はスタジオワークのはしごだ。。。
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