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出張の一日。(10/24)  

起床は朝4時。
支度して家を出たのが5:50。
我が子は寝ぼけながら「ばいばい」と見送ってくれた。
まだ街は暗い。
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そんな中を歩いてまず事務所へ。
出張に持っていく書類と、WEBの修正を少々。
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移動は電車ではなく、バスで。
乗って寝ている間に着いてしまうということと、乗り継ぎの手間が
省けるという、それだけのことだ。
07:20に羽田着。
関係先に虎屋の羊羹を買って、バッグにつめる。
これが空港の保安検査で引っかかりかけた。

羊羹を包んでいるアルミ箔は、X線ではその形が鮮明に写る。
海外の空港では非常に高い確率で引っかかると、旅の本で読んだ
ことがある。その人は説明に苦労して「ビーンズケーキ」と表現
したそうだ。なるほど。

さて、私の荷物だが、係員が何人かで「お土産ですかね」と
こそこそ話している。モニターを見ると、小型爆弾よろしく
長方形の形が規則正しく並んで写っているのが見えた。

「おみやげの羊羹です」

私がさりげなく係員に告げると、その係員はかすかに頷いて
荷物は無事私の手元に戻ってきた。
111024c.jpg
(空港も節電モードだ)

待合中に電話だ「ぱぱーひこうきのった?」「これからのるって」
という会話を交わし「じゃーねー、ばいばーい」と元気よく電話が切れた。
08:30に羽田を離陸。10:25定刻に長崎着。
111024d.jpg
いい天気だ。さわやかな秋晴れ。
今回は2件の予定(のちに3件になる)だ。
空港でレンタカーを借りて、まずは別事業の業者さんとの打ち合わせ。
1時間程度で終えて、さらに別の担当のもとへ。
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県庁坂だ。10年ちょっと前まで、私もこの町で暮らし、この辺りを
歩き、あるいは車で走っていた。それがまるで嘘のようだ。
その頃にはもう二度と戻ることはないし、戻る気もない。
この土地には嫌な思い出が多すぎた。
10年経った今でも当時の嫌な思いが蘇る。

そんなことより、仕事だ。
打ち合わせ諸々は順調に済んだ。

私がこの土地で仕事をしていた頃は、確かに嫌なことは多かったが、
そんな中でも数々の「いい人」そして「味方」がいたのも、また事実だ。

県庁坂にある「敬天」で当時を懐かしんでステーキでも食べようと
思ったら、定休だった。またいつの日か来れればいいが。
当時は一人でよく来たものだ。一見無愛想だが実は非常に人のいい
マスターには精神的に随分助けられた。

次の用事まで時間がある。失礼とは知りつつ、私の親友で今は亡き
高原寛ちゃんの実家へ連絡。お母様が出て「ぜひどうぞ」とのお言葉。
甘えて、お邪魔することに。

父上は80歳を過ぎてもまだまだお元気だ。
話は戦後の話から「いまだに取材で私のところに来る」という話。
戦後の長崎のことを知る生き字引的な存在の父上だ。
先日もNHKの取材を受け番組になったらしい。
父上からDVDをお借りする。

そしてやはり当時の話。ここで何度も書いたが、私が当時この地で
妬み嫉み足の引っ張り合いという形で同業者の標的にされ、色々と
面倒なことに巻き込まれた。

結局私は四面楚歌のような扱いになったとき、故人で私の親友の
寛ちゃんと父上は、徹底的に私の見方になってくれた。
その恩は一生忘れることはない。

さて、そろそろ次へ移動しよう。
結局私の昼食はこうなった。
111024f.jpg
ラストの用事は、私の恩人・師匠と呼べる人のお宅へ伺うことだ。
脳梗塞で半身麻痺になりながらも、必死のリハビリで驚きの回復を
見せている。

言葉はやはり不自由だ。
「うー、うー。」と聞こえるが、よく聞けばかなり発音できている。
しかし本人はもどかしいに違いない。
奥様も看病に介護と大変だったらしい。
倒れられたという報はしばらくして奥様から聞いた。
しかしすぐに見舞いに行くのはためらった。
自分の姿を見せたくないはずなのだ。私がそうだったから。

しかし懸命にリハビリに励み、現在では足を引きずりながらも
私を見送ってくれた姿に感激だ。
次回はもっと回復した師匠の姿を見られるに違いない。
そう思いつつ師匠の家を後にする。

あっという間に夕方。レンタカーを返す時間だ。
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大村湾の夕焼け。
夕焼けを見て改めて「自分はここで暮らしていたんだ」と思う。
この土地に住んでいるときにはなんとも思わなかったが、
この土地で暮らしていたことは事実だ。
そして私の人生がまったく変わってしまったことも。

私が遭遇した出来事が、恐らくイレギュラーだったのだろう。
しかし人を貶めて、人の人生を変えてまで、掴んでいいものなど
ないと思う。

戦後何十年経っても、当時の記憶が蘇るように、あるいはより思いが
強まるように、私の中で、ここで暮らした11年とちょっとの年月、
とりわけ、2年目に起こった出来事は、私が死んでも私の中から
消えることはないだろう。

逆接で言えば「それがあったから、いまがある」
逆もまた真なり。
「驕る平家は久しからず」「悪が栄えた試しはない」
でも
「悪いやつほど良く眠る」
なんだかごちゃごちゃになってきた。。。

そろそろいろんな兆候が私の耳に届いてもいいのではないか。
果報は寝て待とう。いつの日か、近い将来、私の口から明らかに
してもいいと思えるタイミングが来るだろう。
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ちょうど良くお腹が減ってきた。
出発まで1時間ほどある。
結局空港で食事。メニューはちゃんぽんにした。
お味は。。。
111024i.jpg
お腹が減っていたので、美味しかった。
今度来るときは、別の場所で食べよう。

帰りの飛行機も順調で、帰宅したのは21:30過ぎ。
「ひこうき、のった?」と我が子。
「こんどはぼくも、のりたいなー」
今度は親子で、楽しい旅を、しよう。
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