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何が幸せか。(09/15)  

朝から腰をやってしまった。
洗面所で歯磨きをしながら咳をした瞬間、ピキッときた。
しかし、普段のワークアウトで腰と腹の筋肉が多少なりとも
鍛えられたおかげで、何とか歩ける。

我が子を保育園に送るが、我が子は
「ぱぱ、こしのどのへんがいたいの?ぼくがいいこいいこしてあげる」
と泣けるようなことを言う。

こんなときに限って移動があるのだ。
事務所に入ってしばらくしたら中目黒方面へ。
110915a.jpg
弊社の協力ナレーターの収録立会いでスタジオ入り。
きょうはマネージャだ。冒頭だけ居て事務所へ。
事務所に入る前に整骨・整体へ。
ひとまず痛みの緩和策を講じてもらう。

その後、病院へ行ってビタミン注射と痛み止めを処方してもらう。
そして昼食の調達。きょうはチンジャオロース弁当。
110915b.jpg
その後は事務所で痛みと対話しながら仕事だ。
椅子に座りっぱなしなので、たまに立ち上がって腰を伸ばす。
痛みはこれまでの腰の痛みに比べて軽いほうだ。
やはり2年に一度位の割合で来るんだなー。腰って。
110915d.jpg
さて、テレビリポーターの奥山英志氏が行方不明らしい。
私が何に驚いたかというと、以下の点だ。

1・独身だったということ
2・吉本興業所属だったということ
3・稼いでいた印象に反し62歳で川崎の賃貸マンション暮らしだったこと

この3点だ。
独身はこの手の商売をしている人に多い。ライフスタイルは自由だ。
吉本所属ということは私ははじめて知った。
素朴に「62歳で賃貸住まい」ということに軽く驚いたのだ。
家くらい持てただろうに。

実は奥山氏の名前は私もこの業界の端くれなので、前から存じている。
前の会社に在籍していた平成の初め、閉鎖的な特異な組織が嫌で嫌で
一日も辞めようともがいていたころ、取材で来ていたCXのディレクター
氏と面会する機会があった。
番組名は「おはよう!ナイスデイ」(現・とくダネ枠)だ。

奥山氏は当時番組の看板リポーターだった。
私が辞めたいことを話すとディレクター氏はこういった。
「番組でリポーターしませんか。一取材ごとのギャラですが、奥山さん
などは年収一千万超えてますよ。どこに行ってもキャーキャー言われるし」

そうなのかー。と思ったことを思い出した。
結局、ワイドショーのリポーターになる決心がつかず今に至るのだが、
今回の報道を見ると、62歳で独身で賃貸住まいということに、この仕事の
「影」を見たような気がするのだ。

会社を持って経営の真似事をしていると、自分の信用や与信というもの
に、嫌でも敏感にならざるを得ない。

プロパーのアナウンサーがリポーターであれば、金融機関は局という
組織を担保にして、住宅を取得する費用などを融資してくれるだろう。
しかし最近増えている契約アナなどは、局の看板はあるものの、実態は
毎年確定申告をしなければならない「個人事業者」なのだ。
契約期間が満了すれば退職金もなく、お払い箱。
それでも系列局を北から南まで転々とする兵もいる。
しかし、どこへ行っても「契約」は契約以上でもなく以下でもない。
雇用する局側からすれば、経験を積んだ人間を月額固定で安く使える。
年取って来たら直ちに「次回の契約は更新しません」と切り捨てられる。

正規雇用か、非正規雇用か。
金融機関もその辺りははっきりと「区別」する。

いくら、局のヘルメットや腕章をして「○○テレビの××です」といった
ところで、1本いくらのギャラで動いているリポーター職などに対しては、
金融機関は金など貸してくれない。貸してくれても希望額には届かない。
結局家を買うだけの融資を受けられない可能性が高いのだ。

そうした事情を分かってやっていて楽しいのは、30代前半くらいまでか。
と私は思う。30代を超えたあたりから社会的な信用や与信の重要性を、
嫌と言うほど思い知らされるからだ。

「先月は100万の収入があったが、今月は仕事が少なくて10万でした」
では、収入の見込みが立たない。計画的な返済を求めること自体に
無理がある。前述のように住宅などを購入する資金の調達は困難だ。
今の世の中、どんな形で生きようが自由だが、独身というだけで
なおさら金融機関の見方は厳しくなる。

そんな生き方をしてもおかしくない、と錯覚するのは、その業界に
どっぷり使っている証拠だ。傍から見るとそのライフスタイルが
おかしくてしょうがない業界人は、掃いて捨てるほど居る。
業界の常識は世間の非常識。は私の持論だ。

金融機関的には、独身は何かあったときに「逃げる」可能性があると
判断するというのだ。一方所帯持ちは簡単に「逃げないだろう」と
判断するらしい。

私も一人の時期が長かったが、独身の番組契約アナ時代は若かった。
そもそも金を借りようなどという発想はなかった。当時は年収が数千万あり、
不自由は何もなかった。家を持つことの社会的な重みなども関係なかった。
遊ぶ金は十分すぎるくらい手元にあったので借りなくても住んだのだ。
ずっとこの状態が続くと思っていた。

同じ独身でも局のプロパーアナ時代は、銀行でかなり借りることが出来た。
地方の平成新局とはいえ、どんなに仕事が出来ない社員でもプロパーは強い。
銀行は本当に良く貸してくれた。

私は何を言わんとしているのか。
一見同じようにテレビにでてしゃべっている人たちだが、
そのバックボーンは雇用形態でまったく違うということだ。
私が強烈に感じたのはその点だ。

自分も当時の仕事の選択によっては、15年後、20年後は奥山氏のような
生活形態になっていなかったとはいえない。それを考えると恐ろしい。
奥山氏もその気になれば家の一軒くらい買えたと思うのだが、それは
個人のライフスタイルについての考え方だ。
賃貸派だ、と言われればそれまでだ。
しかし金融機関や社会的に見ると、結構シビアなのだ。

今の時代、みな暖かいようで「冷たい」。
暖かくしてくれているように感じる判断基準はなんだろうか。

あくまでも「表面上」暖かくしてくれているに感じるのは、
社会的なバックボーンと、直接的な話で恐縮だが「金を持っているか
持っていないか」と言うことに尽きるだろう。生臭い真実だ。
「仕事がない、お金がないからあなたの家に住まわせて。ついでに
ご飯も食べさせて」という事態になったとき、無条件で「どうぞ」と
なるだろうか。私がそのような相談を受けたとしたら、迷わず
生活保護の申請を勧めるだろう。

同じリポーター仲間の阿部光利氏が現在は台頭区議会議員として活動
していることと対照的だ。阿部氏の選択は今の私から見ると「堅実」で
「賢い」と思う。

話が逸れたが、今回の失踪騒ぎを思わず斜めから見てしまった。
奥山氏の行方不明の理由も不可解だし、何があったのかと思う。
周辺取材で浮かび上がってきた、氏の生活環境に「寂しさ」を感じた私だ。

吉本興業が発表している氏のプロフィール画像の笑顔が寂しい。
ワイドショーの事件リポーターというカテゴリーを確立した
氏の功績は大きい。無事を祈るのみだ。

明日も痛めた腰をかばいながら、仕事だ。いてて。
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