何もないと思っていたら。(07/02) 
2013/07/02 Tue. 22:00 [edit]
最近、週二回は通っていたジムに一回しか行けていない。
いい天気だ。暑い。窓は前回だ。風が吹き込んできて気持ちがいい。

体脂肪率は開始時14.0%。こんなものだろう。
きょうも張り切って2時間。

いろんな顔ぶれが来ている。顔見知りもいた。
みんな程度はあるがストイックに頑張っている。
そんな様子を見て、私ももう10年近く通っているのだ。

今週はきょうだけだ。週末からは帰省。
来週からはペースを戻したいのだ。
終了時の体脂肪率は13.1%。あまり落ちなかった。どうしたものか。
帰宅して着替えて出社。
あまり腹は減っていない。コンビニでそばだ。これで十分。

ぼちぼちやろうと考えていたら、ナレーションの発注が。
選挙関連だ。最近色々と仕事をしている会社からだ。
軽い内容(原稿ではなく作業的に)だったので、ブースを開いて早速収録。
ささっと納品。程なく「完璧です。先方に納品します」と嬉しいメールだ。

このような現場ばかりであれば非常に結構なのだが、仕事をご発注いただく
際に、ギャラは決定、内容はいかにも簡単そうに伝えておきながら、
送られた原稿を見ると、とても提示されたギャラではできない。という案件に
遭遇した。
駄目だよ、あまり下請けとナレーターさんを苛めちゃ。
かなりの数の案件があるらしく、発注元曰く「他のナレーターさんは喜んで
受けていらっしゃいますよ」ということだ。
知り合いがいるかもしれない。いくらで受けているか教えて欲しいものだ。
私は元アナウンサーの端くれで今はナレーター。現役だ。
提示金額=自分の価値 なのだ。
このところ、ギャラ水準がどんどん下がっている。
先日、福岡時代のナレーターの先輩・宇野さんと話をしたときにも
話題に出たが、数十年前と請負金額が変わっていないということは、
実質的な値下げだ。
当然ずーーーーっと右肩上がりにギャラが上昇するとは考えていないが、
図らずもそのような話がベテラン勢から出るところを見ると、ギャラ水準
はかなり酷いものと考えてよさそうだ。
いったい誰が潤っているのか。
もともとの発注金額と実際に手にする金額に乖離はないのか。
アベノミクスの恩恵はわれわれの業界には届くのか。
しかるべき機関で実態を調べていただきたいものだと真剣に思う。
宇野さんも「案件いくら」の世代で、VPであれば「何分もの」で
ギャラが決定することを知っている年代の人だ。
先日、食事をしながら「1文字いくら」という文字数換算の話をしたら
真剣に驚き「そういえば先日、制作会社の人が何分ものではなく、
何文字とか言ってたわ」という話をしていた。
東京に住む我々は、すっかり現実のものとなっている。
文字数換算方式が、地方に波及するのも時間の問題だ。
東京のナレーターより地方のナレーターのほうが待遇が良い。
これは事実のようだ。
我々は「やりがい」と「誇り」と「自負」だけで仕事をしている。
国から認められた公的な資格は何もない。売れたもの勝ちの世界だ。
しかしながら、最低限のボーダーは必要ではないのか。
最近そのようなことばかり考えてしまう。
歳なのか。そういうことにしておこう。
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